こんにちは。
京都大学経営管理大学院生のヒカリです。
僕たちって気付けばいつも何かと
競争してるなって思いませんか。
小学生の時はかけっこで競争して、
高校生になると受験で競争して、
社会人になると同期や同業他社とまた競争…。
経営の世界も同じで、血みどろの価格競争が
企業間でおこなわれています。
そんな競争をするより誰も競争者がいない
新しい居場所を自分で作った方がいい、
という考え方を示してくれたのが
W・チャン・キムさんとレネ・モボルニュさん考案の
「ブルーオーシャン戦略」です。
W・チャン・キムさんとレネ・モボルニュさんは
血みどろの価格競争がおこなわれている市場を
レッドオーシャンと名づけ、
競争者のいない新たな市場を
ブルー・オーシャンと名づけました。
そんなブルーオーシャンのど真ん中を
プカプカと浮かんでいる
フレンチレストランがあります。
それが五反田のフレンチレストラン、ヌキテパです。
このフレンチレストランの何が
ブルーオーシャン戦略なのかと言うと、
土のコース料理を提供している
日本唯一のお店なのです。
幼稚園でたまに土とかアリとか
食べてる友達はいましたが、
良い大人が豪華なレストランで
土を食べている姿は想像できません。
早速入店し、土料理のコースを注文しました。
料金は1万円とのことでした。
ドリンク代やサービス料は別料金です。
まず、初めに出てきたのがモナカです。
中には柚子とチーズが入っていて
土は入っていませんでした。
次にイワシのソテー。
これも特に土は入っておらず
美味しくいただきました。
次に大ハマグリの網焼き。
ひょっとして砂抜きしてないパターンの
土料理なのかな、と期待しましたが
ちゃんと砂抜きしてありました。
ここまで新鮮な魚介類を堪能し、
どれも最高の逸品なのですが、
僕が求めているのは土です。
わけがわからないのですが、
僕はもう「土を食べたい。」と
思ってしまっているのです。
いい大人が「土を食べたい。」と
思ってしまっているのです。
そんな僕の表情を察してか、
ウェイターの方がついに運んできてくれました。
土とジャガイモです。
土と、ジャガイモ。
ただの北海道です。
さっきまであんなに土を求めていたのに
いざ土が目の前に来たら
恐れている自分がいました。
僕が不安そうな顔をしていると、
ウェイターの方が土の説明をしてくれました。
ウェイター
「こちら、栃木県鹿沼市の黒土を使用しています。
安全性に配慮しており、
5メートルほどの深さから掘り出しています。
信頼できる土業者から仕入れているので
安全性には問題ありません。お召し上がり下さい。」
1センチほどの深さから掘り出した土を
食べていた幼稚園の頃の友達が心配になりました。
何はともあれ、どんな味か気になるので
早速食べてみました。
驚くべきことに、土は無味でした。
ウェイターの方の話によると、
土はオーブンで殺菌した後、
何度も水で洗って砂が混ざらないよう
裏ごしを重ねているため味はしないそうです。
そして次に出てきたのが土のスープです。
飲んでみると、わりと泥水でした。
多分これはブラックコーヒーも飲めない
未熟な僕には泥水に感じるけど、
渋い大人だけがわかるやつなんだと思います。
そしてデザートは土グラタン。
もうこの頃になると土を食べるのが
自然なことのように思えていました。
とっても美味しかったです。
料理について総じて言えることは、
どれもとてもレベルが高いということ。
話を聞くとシェフはなんと、
現代の名工に選ばれる凄腕シェフでした。
結論
最後にレッドオーシャンとブルーオーシャンの
違いをまとめておきます。